店長日記16『ウェイパ釣行記 中篇』 

10月16日。
今日は安原氏と私と私の奥さんがデイブ船、柳沢氏、和気氏、宮尾氏がマーカス船に別れて乗船。
まずは昨日爆釣したポイントへ。ところが昨日あれだけいた鳥が全く見えない。
光量の関係かサンドバーも私には確認できなかった。一瞬別のポイントなのかな?
と思ったがどうやら同じポイントのようだ。
デイブも首を傾げ、『クイーンフィッシュ!!Where you are ? 』と独り言を呟いてる。
『潮位がまだ高く、ベイトフィッシュが固まっていない』との事でこのポイントを諦め、
近くのショアラインでシーバラマンディを狙ってみる事に。このポイントはショアラインから
続いた岩が水中にも点在していて、いかにも釣れそうな感じ。岩には牡蠣ガラがビッシリ付いていて、
これにラインが触れれば一発でラインブレイクしてしまうだろう。
バラマンディはその岩にタイトに付いているので岩を舐めるようにリトリーブしてこなければならない。
しかし、風が多少強くフライではなかなかいい所にキャストが決まらない。
ルアー組の安原氏にマングローブジャックが釣れたがバラマンディはまだ誰もヒットさせていない。
近くで釣っているマーカス船も釣れていないようだ。

安原氏が一番釣りたがっていた
マングローブジャック

10時のおやつはコーヒーと砂糖たっぷり、バターたっぷりのパンが毎度出てくる。
この砂糖たっぷりのパンの糖分は疲れた体を癒してくれる。昨日は釣り疲れだったが、今日はキャスト疲れ。
『WEIPAでも釣れない事があるんだな。やっぱ釣りは釣りだな〜』と感慨に耽っていると、
ボートの縁に座り片足を水に突っ込んでいたデイブが『水が冷たすぎる。昨日の雨とこの風がいけないのだろう』
『これだけ冷たいとバラマンディは釣りづらい。ポイントを替えよう』と言ってきた。

ひと休み

20分ほど走り、マングローブリバーの河口域にやってきた。『これがマングローブかぁ!』
武者震いってのをこういう時に使うかどうか知らないが、俄然ヤル気になった。
まずは練習がてらマングローブの際を狙ってキャスト。
バラマンディ用のフライは全てウィードガードが付いているので果敢に攻めていく。

いかにも釣れそうですが・・・。

わざとオーバーキャストさせたフライをゆっくり引っ張りマングローブ足元にポチャリ。
少し待ってツッとリトリーブ。
濁った水中がギラッと光る!! 
オオォ!!??と思った次の瞬間、
ギューーンとフライをひったくるようなアタリ!!        

をイメージしているのだが・・。
うーーーん、そう簡単には釣れません。

マーカス船の3人






5つくらいポイントを流したところで、潮位もかなり落ちてきた。
潮位が低くなるとマングローブ際のポイントがどんどんなくなって行く。
そういう時はチャネルを狙う事になる。ボートの前後にアンカーを打ち完全に腰を据えてチャネルにキャストを
繰り返すのである。釣りとしてはあまり面白いものではないが、ほとんどの80cmオーバーはこのチャネルの
釣りで釣られているようだ。釣りはじめて反応はすぐにあった。
奥さんの投げていたボーマー15Aに40cmそこそこのバラマンディがヒット!と同時に私のフライにも
アタリがあり、見ると3匹のバラマンディがフライにジャレ付いている。結局私のフライには掛からなかったが
奥さんは初バラマンディをゲットした。初めてのバラマンディなのでサイズは小さくても何枚も写真を撮ってリリース。
それからいくつかのチャネルを釣って奥さんが55cmほどのバラマンディと安原氏が小さいながらも
初バラマンディをゲットした。しかし、私のフライに喰い付いてくれる気の良いバラマンディはどうやらいないようだ・・。

 これは2匹目のバラ
カッコイイ魚です!

これで人生がバラ色に!?

ルアーをトゥイッチングしヒラを打つアクションを見ていると自分のフライのアピール度の低さが
なんとも頼り無く思えてくる。その後潮位が上がって来てまたマングローブ際の釣りを再開し、
何度か小さいアタリがあったり、ギラッとバラマンディがフライにアタックしてくるが、
フッキングに持ち込めるようなアタリは結局この日は無かった。
3時休憩の時に遊びで投げていたルアーに唐突にバラマンディがヒット。
私の初バラマンディはルアーでの釣果だった。初物のバラマンディ、本当はフライで釣りたかった!!!

初バラです。

目は綺麗なルビー色でした。


10月17日
今日はもう1人ガイドを付けて、2人ずつ3ボートに別れての釣りとなった。
私たちはグレイグと言うガイドに乗船。今日はベタ凪、まずはポール周りから。
一番近いポールはボートの上げ下ろしをする桟橋から5分も走ると見えてくる。
朝マズメはやはり活性が高いのかアチコチで鳥が海面に差していて結構デカそうな魚のボイルも頻繁に見られる。
ボイルそのものは4〜5匹の魚と思われるスクールで足が速くボートで追いかけながらの釣りになるが、
この追いかけながらの釣りはフライフィッシングではやっかいである。何故かと言うとボイルを追いかける都合上、
どうしてもボートの進行方向にキャストする事が多く、エンジンをニュートラルにしても船足が付き
前進するのでラインスラックが出てしまい、いくらファーストリトリーブをしてもフライが全く動いてくれない。
またリトリーブしたラインは群れを追いかけボートを走らせる度、風に舞ってライントラブルの原因になる。
ランニングラインのトラブルを直している時に限ってボート際でガバッァとボイルされ、
フライロッドを投げそうになった!この釣りはストレスを蓄えるには持って来いの釣りである(笑)
トップウォータープラグを投げていた奥さんに何度か良型のクイーンフィッシュがバイトしたが
残念ながら全てフックアウトしてしまった。もちろんフライはノーバイト。

ウェイパならではの風景

そうこうしている間にボイルも無くなりポイントを移動することに。
南下する形で延々続く砂浜のショアライン沿いにボートを走らせる。
ポーキサイトの原料になる赤褐色の切りだった岩壁が印象的だった。
まずは、ちょっとした岬状の砂浜でウェーディング。岬の先端はゴツゴツした岩が水中まで続き、
いかにもバラマンディがいそうなポイント。岬の両側は砂浜でゴールデントレバリー、パーミットを
サイトフィッシングで狙えるそうだ。一度だけ竿で叩けるような所を、
巨大な影の2匹が凄いスピードでカッ飛んでいったがそれっきり。
浜を歩きながら魚を探しているとキラキラ光る影が見えたのでキャストするとメッキサイズのクイーンフィッシュが釣れた。
エイ付きのゴールデントレバリーとかテイリングしてエサを漁るパーミットなんてのを期待したが
残念ながらそういう光景も目にする事は出来なかった。

グレイグと

次に行ったポイントは海岸線から100mぐらい沖合いで水中にゴロゴロと岩が点在するポイント。
砂底に突然岩がゴロゴロある感じで、当然のように小から大までの魚達の格好の棲家になっている。
が、時折ボイルが起きるがどれも単発。ルアー、フライでかなり粘ったが砂浜で釣ったメッキサイズの
魚が数回チェイスしただけに終わった。それにしても今日は本当に釣れない日である。
イレグイ天国ウェイパはいったい何処に行ってしまったのだろうか?

同じ日のマーカス船と

デイブ船


PM4:00今日の釣りも残り時間あとわずか。未だ写真に収めるような魚は釣っていない。
港に戻りつつポールで釣っているとシーブリーズが吹きだし、さっきまでのベタ凪がウソのような状況になってきた。
風が吹くからかマズメ時だからかわからないが、ポールで休んでいた鳥達が騒ぎだし、
アチコチで単発ではあるがボイルが始まった。こうなると例の魚との追いかけっこが始まる訳だが、
朝の反省を踏まえてシューティングヘッド分だけのラインをリールから引き出し、ボイルに備えた。
スケベ心を出してランニングラインまで長く出していると様々なトラブルの原因になるし、
どっちにしろロングキャストしても意味のない事は朝の釣りで実証済みだ。作戦は見事的中!
ボート際でボイルした魚にキャンディーをキャストすると一発で喰らいついた!ガイドも『GT、GT!』と興奮気味。
フッキングすると、魚体がギラッギラッとヒラを打ち、魚はそんなに大きくないのがわかった。



ボイルはまだアチコチでしているし、とっととランディングして次のを釣ろう、
奥さんはアジみたいな魚しか釣っていないし・・・なんて思っていたが、この魚やたら引く。
走りは大した事はなかったが、トルクというか全然寄って来ない。
ティペットは20lbあるから問題ないがロッドが#8なのでタメると折れそうで恐い。
ヘッドまで入るとまたヘッド分引き出すとういうのを何回も繰り返し、
そんなやり取りを見ていたガイドは『Not GT メイビー カイルカイルトレバリー』
『ベリーストロングフィッシュ!』といった。カイルカイル?一瞬カエルカエルかと思った(笑)
なるほど、ベリーストロングフィッシュというだけあって、大きさの割りには本当によく引いた。

ストロングフィッシュ!

数分後そんなストロングフィッシュも水面近くまで寄せるとさすがに疲れていたのか、
グレイグのネットにすんなり収まった。トレバリー類には間違いないが、下あごが出ていて面白い顔をしている。
たぶん、和名イトヒキアジ、アフリカンポンパーノなんじゃないかと思う。結局この日はこの1匹で終わった。
他の船もスローだったらしく、ちょっと寂しい夕食になってしまった。

つづく